
Windows7のサポートは、2020年1月4日に終了してしまうそうだ。
今では、Windows10に移行している人がほとんどなのだろうか。
あと4ヶ月くらいしかないのだから当たり前とも思うけど、どうしてもWindows7が必要になることもあるだろう。
今のPCはWindows7に対応していない
今普通にパソコンを買ってしまうとWindows7は導入できないみたいだ。
なぜなら、現在のパソコンはIntel第7世代CPU(Kaby Lake)が搭載されているパソコンがほとんとだから。(Core i7、Core i5、Core i3の場合)
Windows7はIntel第7世代のCPUを搭載したパソコンにはインストールできないらしい。
なので、Intel第6世代(Skylake)以前のCPUを搭載したパソコンを用意する必要がある。
さらに、その用意したPCにWindows7をそのままインストールしても途中でエラーを起こしてしまう。
それは、USB3.0ドライバが不足しているからだそう。
Windows7が登場したとき、USB3.0はなかったので、Windows7のインストールディスクにUSB3.0ドライバが入っていないのは仕方ない。
結果、Windows7をインストールするには
- Intel第6世代(Skylake)以前のCPUを搭載したパソコン
- USB3.0ドライバの入ったWindows7のインストールディスク
が必要になる。
USB3.0ドライバの入ったWindows7のインストールディスクの作り方
ということで、USB3.0ドライバの入ったWindows7のインストールディスクを作るのだが、今回はDELLのPCだったので、下記のページを参考にした。
このページの通りやってもうまく行かないとこもあったので、補足していく。
準備
まずは、Windows7のインストールディスクのもとになるソースを準備してフォルダにおさめていく。
Cドライブの中に「temp」フォルダを作成し、さらにその中に、下記のようにフォルダを作成しておく。
- C:\temp\src
- C:\temp\mount
- C:\temp\winremount
- C:\temp\hotfix
- C:\temp\drivers

そして、下記のファイルを各フォルダに格納していく。
- C:\temp\src → インストールメディア
- C:\temp\hotfix → KB2990941、KB3087873の修正プログラム
- C:\temp\drivers → Intel RSTおよびUSB 3.0ドライバー
srcフォルダにインストールメディアを格納
srcフォルダに格納するインストールメディアは、DELLのPCによく付いてきていた「DELL Windows 7 Professional SP1 64bitインストールディスク」 と書かれたメディアを使用。

このメディアの中身をsrcフォルダに入れておく。

hotfixフォルダに修正プログラムを格納
続いてhotfixフォルダに入れるKB2990941、KB3087873の修正プログラム だが、DELLのサイトのリンクはすでにリンク切れを起こしており、修正プログラムをダウンロードすることはできなかった。
なので、別のサイトから頂いた。
まず「KB2990941」はこのサイトから。
「477475_intl_x64_zip.exe」というファイルをダウンロードする。

これを実行させると「Windows6.1-KB2990941-v3-x64.msu」というファイルが出てくる。このmsuファイルが修正プログラムだ。

そして、「KB3087873」は別のサイトから。
KB3087873をクリックすると、「windows6.1-kb3087873-v2-x64_098e3dc3e7133ba8a37b2e47260cd8cba960deb8.msu」というファイルがダウンロードされる。

この2つの修正プログラムファイルをhotfixフォルダに入れておく。

driversフォルダにドライバーを格納
次に、driversフォルダに入れるドライバーだが、これまたDELLのサイトのリンクが切れていたので、自分で調達。
今回のPCはoptiplex3050だったので、DELLのOptiplex3050のドライバーダウンロードページで、Windows7-64bit用の必要なドライバをダウンロードする。

まず、USB3.0ドライバーである「インテルUSB eXtensibleホスト コントローラー用ドライバー」をダウンロード。

そしてなぜかよくわからないが必要らしい「インテル ラピッド ストレージ テクノロジーおよび管理コンソール用ドライバー」をダウンロード。

これらのドライバーをダウンロードすると、こんな感じEXEファイルがダウンロードされるが、このままdriversフォルダに入れてはいけない。

このまま入れて後述するイメージの変更を行ってみたが、エラーが起きてしまった。
ダブルクリックすると、「INSTALL(インストール)」か「EXTRACT(書き出す)」か尋ねられるので、適当なフォルダーを作成しその中に書き出す。

書き出してみると、他のOS用のドライバーも入っているので、Windows7の64bit用のドライバーを探す。フォルダを辿っていけば見つかるはず。

ドライバーのファイルの拡張子は.infだからといって、infファイルだけdriversフォルダに入れてはいけない。
infファイルだけいれて後述するイメージの変更を行ってみたところ、署名がどうたこうたらというエラーになった。
どうやらinfファイルと同じフォルダにある.catファイルも同梱しなければいけないらしい。
よくわからないので、同じフォルダにあるものをすべてdriversフォルダに格納した。
そして、「インテル ラピッド ストレージ テクノロジーおよび管理コンソール用ドライバー」も同じように書き出し、対応するドライバーを他のファイルもろともdriversフォルダに格納した。

イメージの変更
これら準備したものを使って、イメージの変更をしていきます。
CMD(コマンドプロンプト)を管理者権限で開いて、下のコマンドを実行していきます。
dism /Mount-Wim /WimFile:c:\temp\src\sources\boot.wim /Index:1 /MountDir:c:\temp\mount
dism /Image:C:\temp\mount /Add-Package /PackagePath:c:\temp\hotfix
dism /Image:C:\temp\mount /Add-Driver /Driver:c:\temp\drivers /Recurse
dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\temp\mount /Commit
dism /Mount-Wim /WimFile:c:\temp\src\sources\boot.wim /Index:2 /MountDir:c:\temp\mount
dism /Image:C:\temp\mount /Add-Package /PackagePath:c:\temp\hotfix
dism /Image:C:\temp\mount /Add-Driver /Driver:c:\temp\drivers /Recurse



ここまでコマンドを実行したら、C:\temp\mount\sourcesフォルダを開き、更新日時順に並べ替えます。
そして更新(変更)されたファイルだけをコピーして、C:\temp\src\sourcesフォルダに貼り付けて、ファイルを置き換えます。


再度コマンドプロンプトに戻って、下のコマンドを実行していきます。
dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\temp\mount /commit
dism /Mount-Wim /WimFile:c:\temp\src\sources\install.wim /Index:3 /MountDir:c:\temp\mount
dism /Image:C:\temp\mount /Add-Package /PackagePath:c:\temp\hotfix
dism /Image:C:\temp\mount /Add-Driver /Driver:c:\temp\drivers /Recurse
dism /Mount-Wim /WimFile:c:\temp\mount\windows\system32\recovery\winre.wim /Index:1 /MountDir:c:\temp\winremount
dism /Image:C:\temp\winremount /Add-Package /PackagePath:c:\temp\hotfix
dism /Image:C:\temp\winremount /Add-Driver /Driver:c:\temp\drivers /Recurse
dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\temp\winremount /Commit
dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\temp\mount /Commit
2行目の「Index:3」は下のコマンドでinstall.wimインデックスを確認したところ、「Windows 7 Professional」は「インデックス: 3」だったので、「Index:3」にしています。
dism /Get-WimInfo /WimFile:c:\temp\src\sources\install.wim

インストール メディアの作成
ISOファイルの作成
メディアに書き込むISOファイルを作っていきます。これもコマンドプロンプトで実行していきます。
その前にwww.sevenforums.comから「oscdmig.exe」をダウンロードし、C:\Windows\System32\にコピーしておきます。

oscdimg.exe -bC:\temp\src\efi\microsoft\boot\efisys.bin -u2 -udfver102 C:\temp\src\ C:\temp\Win7_image.iso

これでC:\tempフォルダにWin7_image.isoというイメージファイルができました。

ISOファイルをDVDへ書き込む
このイメージファイルをDVDに書き込みます。
書き込む方法は何でもいいです。僕はImgBurnというライティングソフトを使用しました。
Windows7はインストール可能に
作成したDVDでWindows7が無事にインストールできました。
コマンドプロンプトのdismコマンドを使ったのは初めてでした。
説明どおりやれば、誰でも問題なくインストールメディアが作成できると思います。
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