ミッシェルガンエレファント アベフトシの使用するテレキャスターカスタム4号機風ギターを自主製作したときの話、その5。
- その1(ボディとネック、ピックガードの調達)
- その2(ボディ、ネックの塗装とピックガードの穴あけ)
- その3(ボディとピックガードのシールディング)
- その4(ピックアップとポットとコンデンサーをハンダ付け)
- その5(ペグの取り付け、ストラップピン穴あけ、ネックの取り付け)
- その6(ブリッジの取り付けと配線、ピックガードの取り付け)
ペグの取り付け
次にネックにペグを取り付けていきます。
ペグはゴトーの「SG381-07-L6-Chrome」です。
ペグ穴の拡張
USACGでネックをオーダーしたときにペグ穴はゴトー製のペグがハマるようなネジ穴を選択しているはずなので、特に問題なくペグを付けられると思っていました。
ですが、いざ取り付けてみると少しキツイ様子。
もしかしたら穴が若干小さかったのか、それとも塗装の際にペグ穴に塗装がかかり塗装厚で穴が小さくなってしまったのか、それともペグの径が想定より大きいのか…。
とりあえずペグの径を計測。9.84mm。ゴトーの寸法図だとΦ10mmなので、そんなもんですかね。
ネックのペグ穴を測ったら9.5mm。おそらく最初から少し小さめで穴があいていたっぽいですね。
そうとなれば、自分で穴を拡張しないといけません。このためにテーパーリーマーを購入しました。ドリル系でも拡張できるのかもしれませんが、そんな高いものでもないし、少しずつ拡張できたほうがいいと思って購入しました。
ペグ穴にリーマーをぶっ刺して、反時計回りにゴリゴリやります。すぐに削れてしまうので、逐次ペグをはめてみて、穴が大きくなりすぎないようにやると良いです。
少しずつリーマーでグリグリやって、反対側からもグリグリやリます。調子こくとペクがゆるゆるになってしまいます。
気をつけながら穴を拡張したので問題なくペクがジャストフィットでハマりました。
ペグのビス留め
ペクを取り付けるにあたって大事なことは、ペグをいかにきれいに整列させるかです。ペグが傾いて取り付けられているとだいぶみっともないと思います。
傾かないようにするには、各ペグに取り付けるビスを整列させるように留めていくことです。これでペグがきれいに整列します。
まずはペグを軽く取り付けまして、ペグが斜めにならないように整列させます。定規とか当ててみるといいと思います。
きれいに整列したと思ったら、ビス穴に印をつけていきます。サインペンでチョンと印をつけていました。
印を付けたら一旦ペグを全外しします。そして、印をつけた6箇所が真っ直ぐに並んでるかを確認します。
印が6つきれいに並んでいればOK。印をつけた箇所に電動ドリルで下穴をあけます。
ペグのビスは長さが頭なしで9mmくらいで、径がΦ2.4mmくらい。なので、φ2mmのビットを使って、8mmくらい掘りましょうか。8mmくらいのところにマスキングテープを貼って目印を作ります。
サインペンで印をつけた部分を千枚通しで少し穴をあけて、ビットがハマる場所を作ります。穴がちゃんと垂直にあけられるように気をつけながら穴をあけます。
フレットが湾曲してるから、ネックを水平にするのはなかなか難しいですが、フレットを傷つけないようにクロスを引いて、水平を作りましょう。
無事ビスの下穴が6つあきました。
ビスの下穴があいたらペグを取り付けて、ビスを留めます。
付けたあと気づいたけど、ペグにビス穴の周囲が2mmくらい厚みがあるから8mmも下穴をあけるなくてもよかったっぽいです。
ペグの表側のナットは10mmのスパナでちょうど締めることができます。
キレイにペグを取り付けることができました。
ストラップピンの穴あけ
次はストラップピンの穴あけです。
ストラップピンはフェンダーのやつ。「PURE VINTAGE STRAP BUTTONS NICKEL」です。
ストラップピンのネジはΦ3.4経くらい、長さはギターに埋まる部分が18mmくらいでした。
なので、φ3mmのドリルビットで18mmくらいのところにマスキングテープで印を付けておきます。
ストラップピンを付ける位置について
ストラップピンって付ける位置って決まってるのかな?ネック側から何センチのところとか。
調べても全然わからなかったから、自分の持っていたテレキャスターを参考にして、穴をあける場所をなんとなく決めました。
そして、マスキングテープに穴を開ける場所を書いて目印にしました。
ギターを立てたとき地面に垂直に、というよりは少し内側に傾いてるくらいを目標に穴をあけました。おそらく無事穴があいたと思います。
エンドピンで悲劇が…
エンドピン(ボディエンドのストラップピン)も同じように下穴をあけます。
エンドピンはボディエンドのちょうど真ん中の真ん中にあければいいと思うので簡単かと思いましたが、ここで悲劇が….。
下穴をあけ終わり、意気揚々とマスキングテープを剥がしたら、少し塗装が剥がれてしまったのです!
穴のあいたことにより剥がれるきっかけを作り、マスキングテープを剥がすことで塗装を剥がす力が加わったのでしょう。
こんな風に剥がれるなんて考えもしませんでした。ラッカー塗装は注意しなきゃな。まぁでもピン付けたらわからなくなる程度だからよかった。
ネックの取り付け
次は、いよいよネックをボディに固定します。ネックプレートは「Fender 4-Bolt Vintage-style Neck Plate (No Logo)」です、4点止めで刻印のないやつです。
ネックの取り付けには細心の注意を払いました。
いざネックをハメようとすると、ネックポケットが少しキツイ感じがして、でもゆっくり慎重にネックをハメていったら無事ハマりました。
逆にネックを外そうとするとネック脇の塗装が剥がれそうだったので、そのまま固定することにしました。
ネジを少しずつ締めていきます。4本を均等に少しずつ締めます。そして最後ギュと締めます。
ピックガードの取り付け
ピックガードを取り付けてみました。ネックやザグリともなんの干渉することもなく、ちゃんとハマりそうです。
これでピックガードの位置が決まったので、ピックガードの固定のためのネジの下穴位置も決まってきます。ボデイが黒いのペンだと見えないので、下穴をあける箇所を千枚通しでブスッとやっていきます。
ピックガードのネジは、「Fender Pickguard – Control Plate Mounting Screws」です。#4 x 1/2″サイズの丸皿ネジ(+)です。
24本入ってるけど使うのは16本です。
ネジの径がΦ2.8mmくらい、埋まる部分が10mmくらいなので、φ2mmのドリルビットで8mmくらい下穴をあけます。
ネジ穴からラッカーが剥がれやすいことを学習したので気をつけます。
最後のシールディング
下穴があいたらピックガードをはめるのですが、その前に最後のシールディング作業を。
アベフトシモデルはネジ穴からも導電をとっていたので、同じようにアルミテープを貼っていきます。
帯状にアルミテープを切って、ザグリからネジ穴をつなぐようにアルミテープを貼ります。
帯状のアルミテープには切れ込みを入れて、少し折り返すことで、ザグリ側のアルミテープと通電するようにします。
ちょうどネジ穴の上に来るようにアルミテープを貼れば、ネジを締めたときにネジとアルミテープが通電するというわけです。
コメント
すみません。
「その6(ブリッジの取り付けと配線、ピックガードの取り付け)」のリンクが切れているようです。