レスポールのペグをシュパーゼルのペグに交換

以前購入したEdwardsのレスポールタイプのギター。

前回はアッセンブリーをいじりました。

今回は、ペグをSperzelのペグに交換することにします。

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Sperzelのロックペグ

「Sperzel」はギターペグのメーカーです。「スパーゼル」と呼ぶ人もいれば「シュパーゼル」と呼ぶ人もいます。

今では色々なメーカーから様々なロックペグが発売されていますが、Sperzelが一番最初くらいでしょうか。昔から有名でした。

横山健さんもレスポールや助六にはすべて、SperzelのTRIM LOKを付けています。

横山健さんに倣って、このギターもSperzelのロックペグに交換してみます。

ペグを交換してみる

今回用意したペグは、「SPERZEL / Trim-Lok 3×3 Locking Guitar Tuners Gold」です。

ゴールドの3連×2のタイプです。レスポールとかにつけるタイプです。

中古で購入したので、金メッキの剥がれている箇所もありますが、このギターもだいぶ古くて年季が入っているので、むしろちょうどいいくらいです。

ペグを交換するうえで心配だったのが、ペグ穴の径が合うかどうか、でした。

ペグ穴が小さければ、リーマーで穴を拡張すれば済むけど、大きければペグ穴の埋木をしないといけません。さすがに埋木する気まではないので、径が合うことを祈るのみです。

あとはストリングポストの長さとか、何が問題になってくるかわかりません。

問題なく交換できるか不安だったので、とりあえず6弦だけで先に交換してみることにしました。

元のペグを外す

今付いてるペグはEdwards純正のゴールドのペグです。MADE IN JAPANって書いてあります。

Sperzel ロックペグ 交換 レスポール
Sperzel ロックペグ 交換 E-LP-95C

このペグを取り外してみます。

このペグを外すには表のナットと、裏のネジを外す必要があります。ナットは10mmのスパナで、裏のネジはプラスドライバーで外すことができました。

ペグを外したら、ペグ穴の径を測ってみます。穴は10.2mmくらいありました。

Sperzel ロックペグ 交換 ペグ穴

元からついていたペグの径は、9.9mmくらい。ちなみに、Sperzelのペグは9.5mmくらい。Sperzelの方が少し小さいようです。

Sperzel ロックペグ 交換 比較
Sperzel ロックペグ 交換 比較

このままだと少し緩い気もするけど、ナットで締めれば多分しっかり固定されると思うから、まあいいでしょう。このまま進みます。

Sperzelのロックピンの構造

Sperzelのペグは、ヘッド裏に固定するネジはなく、代わりにヘッド裏に刺すピンが付いています。

刺すと言っても、無理矢理刺すわけではなく、先に穴をあけておかないといけません。

近年ではピンが付いていないタイプのペグもあるようです。

このピンの穴を正確な位置にどうやってあけるかですが、新品でペグを買えば、箱にguide edgeというテンプレートがついていて、そのテンプレで穴あけ位置が一目瞭然でした。

Sperzel ロックペグ 交換 Guide Edge

ですが、僕は中古でペグを買ったためテンプレートが付属していませんでした。てかそんなテンプレがあることも知りませんでした。。。

Sperzel用ピン穴位置決め治具の作成

無いものは仕方ないので、自分で治具を作りました。と言ってもだいぶ簡素なものです。

まず100均の板があったので、その板に10mm経の穴をあけます。Sperzelのペグを仮置きすると、板にピンが当たるので、ピンが当たったところに印を付けます。

ペグを外して、印の部分を2.5mm径のドリルビットで穴をあけます。あとは板の邪魔な余白をカットして出来上がりです。

Sperzel ロックペグ 交換 治具作成

治具にブッシュを付けて、そのままブッシュをペグ穴にはめれば、ピン穴の距離が正確にわかります。

Sperzel ロックペグ 交換 治具取り付け

距離がわかればあとは角度です。この角度をミスると、ペグが傾いて設置されることになります。

正しい角度に治具を置くには、元のペグの設置跡から、角度を求めます。

マスキングテープを貼っておいて、元のペグの跡をもとに、中心線を取ります。あとは中心線と治具の穴が交わったところがピン穴の場所になる、ということです。

Sperzel ロックペグ 交換
Sperzel ロックペグ 交換

ピン穴あけ

2.5mm径のドリルビットに、ピン穴の深さ4mm+治具の厚さ3mm=7mmの位置に印を付けておきます。

Sperzel ロックペグ 交換 ネジ穴

ブッシュの付いた治具をペグ穴に置いて、中心線とピン穴が交わるところで固定したら、治具の上から穴をあけます。

Sperzel ロックペグ 交換 ピン穴

無事穴があきました。

Sperzel ロックペグ 交換 ロックピン
Sperzel ロックペグ 交換 ピン

ペグの取り付け

ペグをはめてみます。

!?

無事はまったけど、なんか傾いている気がする。。。

Sperzel ロックペグ 交換 取り付け

よくよく確認したら、中心線が中心に取れていなくて、結果傾いてしまいました。ショック!

でもとりあえずシュパーゼルのペグがはまることは確認できました。

今までのペグと比較してみると、ストリングポストがだいぶ短いです。

Sperzel ロックペグ 交換 ストリングポスト

弦をほとんど巻かなくなるので、ストリングポストの穴にさえ弦が通れば何とかなります。

僕のスパーゼルがおかしいのではなく、レスポールにスパーゼルを付けるとこんな感じになるみたいです。

こうなるとペグが傾いてしまったのが悔やまれます。。。よしっ!せっかくなので、ピン穴をあけ直して、綺麗にペグ交換するぞ!

Sperzel ロックペグ 交換 穴埋め

まずはピン穴の埋木です。3mm径のラミン棒があったので、2.5mm径になるまでサンディングします。できたら、ピン穴にタイトボンドを垂らしておいて、そこにラミン棒を突き刺します。

Sperzel ロックペグ 交換 ラミン棒

乾燥したらノコギリでカットすれば埋木終了です。

Sperzel ロックペグ 交換 穴埋め

ピン穴のあけ方はもう要領を得たので、治具を使ってスイスイあけていきます。
そして、ペグを付けて完成です!

Sperzel ロックペグ 交換
Sperzel ロックペグ 交換

問題なくペグが交換できたので、新しい弦を張ってみます。

スパーゼルのペグはヘッド裏のスクリューを回すことで弦をロックするので、無闇に弦をポストに巻く必要がありません。

弦交換がめちゃくちゃ簡単に早く済みます。
横山健よろしく余った弦を切らずに1、2、3弦側になびかせておきます。

Sperzel ロックペグ 交換

これで目や顔に当たる心配ありません。

にしてもたまに弦が手やネックに触れて少し邪魔です。

最近は横山健さんも余った弦はカットしてるみたいですが。

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