以前購入したEdwardsのレスポールタイプのギター。
今回は、ペグをSperzelのペグに交換することにします。
Sperzelのロックペグ
「Sperzel」はギターペグのメーカーです。「スパーゼル」と呼ぶ人もいれば「シュパーゼル」と呼ぶ人もいます。
今では色々なメーカーから様々なロックペグが発売されていますが、Sperzelが一番最初くらいでしょうか。昔から有名でした。
横山健さんもレスポールや助六にはすべて、SperzelのTRIM LOKを付けています。
横山健さんに倣って、このギターもSperzelのロックペグに交換してみます。
ペグを交換してみる
今回用意したペグは、「SPERZEL / Trim-Lok 3×3 Locking Guitar Tuners Gold」です。
ゴールドの3連×2のタイプです。レスポールとかにつけるタイプです。
中古で購入したので、金メッキの剥がれている箇所もありますが、このギターもだいぶ古くて年季が入っているので、むしろちょうどいいくらいです。
ペグを交換するうえで心配だったのが、ペグ穴の径が合うかどうか、でした。
ペグ穴が小さければ、リーマーで穴を拡張すれば済むけど、大きければペグ穴の埋木をしないといけません。さすがに埋木する気まではないので、径が合うことを祈るのみです。
あとはストリングポストの長さとか、何が問題になってくるかわかりません。
問題なく交換できるか不安だったので、とりあえず6弦だけで先に交換してみることにしました。
元のペグを外す
今付いてるペグはEdwards純正のゴールドのペグです。MADE IN JAPANって書いてあります。
このペグを取り外してみます。
このペグを外すには表のナットと、裏のネジを外す必要があります。ナットは10mmのスパナで、裏のネジはプラスドライバーで外すことができました。
ペグを外したら、ペグ穴の径を測ってみます。穴は10.2mmくらいありました。
元からついていたペグの径は、9.9mmくらい。ちなみに、Sperzelのペグは9.5mmくらい。Sperzelの方が少し小さいようです。
このままだと少し緩い気もするけど、ナットで締めれば多分しっかり固定されると思うから、まあいいでしょう。このまま進みます。
Sperzelのロックピンの構造
Sperzelのペグは、ヘッド裏に固定するネジはなく、代わりにヘッド裏に刺すピンが付いています。
刺すと言っても、無理矢理刺すわけではなく、先に穴をあけておかないといけません。
近年ではピンが付いていないタイプのペグもあるようです。
このピンの穴を正確な位置にどうやってあけるかですが、新品でペグを買えば、箱にguide edgeというテンプレートがついていて、そのテンプレで穴あけ位置が一目瞭然でした。
ですが、僕は中古でペグを買ったためテンプレートが付属していませんでした。てかそんなテンプレがあることも知りませんでした。。。
Sperzel用ピン穴位置決め治具の作成
無いものは仕方ないので、自分で治具を作りました。と言ってもだいぶ簡素なものです。
まず100均の板があったので、その板に10mm経の穴をあけます。Sperzelのペグを仮置きすると、板にピンが当たるので、ピンが当たったところに印を付けます。
ペグを外して、印の部分を2.5mm径のドリルビットで穴をあけます。あとは板の邪魔な余白をカットして出来上がりです。
治具にブッシュを付けて、そのままブッシュをペグ穴にはめれば、ピン穴の距離が正確にわかります。
距離がわかればあとは角度です。この角度をミスると、ペグが傾いて設置されることになります。
正しい角度に治具を置くには、元のペグの設置跡から、角度を求めます。
マスキングテープを貼っておいて、元のペグの跡をもとに、中心線を取ります。あとは中心線と治具の穴が交わったところがピン穴の場所になる、ということです。
ピン穴あけ
2.5mm径のドリルビットに、ピン穴の深さ4mm+治具の厚さ3mm=7mmの位置に印を付けておきます。
ブッシュの付いた治具をペグ穴に置いて、中心線とピン穴が交わるところで固定したら、治具の上から穴をあけます。
無事穴があきました。
ペグの取り付け
ペグをはめてみます。
!?
無事はまったけど、なんか傾いている気がする。。。
よくよく確認したら、中心線が中心に取れていなくて、結果傾いてしまいました。ショック!
でもとりあえずシュパーゼルのペグがはまることは確認できました。
今までのペグと比較してみると、ストリングポストがだいぶ短いです。
弦をほとんど巻かなくなるので、ストリングポストの穴にさえ弦が通れば何とかなります。
僕のスパーゼルがおかしいのではなく、レスポールにスパーゼルを付けるとこんな感じになるみたいです。
こうなるとペグが傾いてしまったのが悔やまれます。。。よしっ!せっかくなので、ピン穴をあけ直して、綺麗にペグ交換するぞ!
まずはピン穴の埋木です。3mm径のラミン棒があったので、2.5mm径になるまでサンディングします。できたら、ピン穴にタイトボンドを垂らしておいて、そこにラミン棒を突き刺します。
乾燥したらノコギリでカットすれば埋木終了です。
ピン穴のあけ方はもう要領を得たので、治具を使ってスイスイあけていきます。
そして、ペグを付けて完成です!
問題なくペグが交換できたので、新しい弦を張ってみます。
スパーゼルのペグはヘッド裏のスクリューを回すことで弦をロックするので、無闇に弦をポストに巻く必要がありません。
弦交換がめちゃくちゃ簡単に早く済みます。
横山健よろしく余った弦を切らずに1、2、3弦側になびかせておきます。
これで目や顔に当たる心配ありません。
にしてもたまに弦が手やネックに触れて少し邪魔です。
最近は横山健さんも余った弦はカットしてるみたいですが。
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