横山健の幻のシグネチャーモデル?黒レスポール・カスタム[Hi-Standard / Ken Yokoyama]

思わずポチっちゃいました。買うつもりはなかったんですけどね。

EDWARDS(エドワーズ)のレスポール・カスタムタイプ、黒。

EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP

だいぶ古いもので、20年くらい前に売られていたものらしいが、定かではないです。

ヘッドストックのロゴは現在のエドワーズのロゴではなく旧ロゴだし、インレイも現在の平行四辺形を4つ並べたみたいなやつではなく、ダイヤモンドっぽいインレイ。

EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP ヘッド 旧ロゴ

このギターの最大の特徴が、ピックアップセレクター(トグルスイッチ)が通常あるところにないこと。

EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP コントロール ノブ

通常のレスポールのトグルスイッチがある場所には、元は付いていたであろう穴もなく、裏からのザグリもないし、もちろん蓋もない。元からトグルスイッチがないモデルなんです。

その他の特徴。前オーナーが改造しているところもあると思うので初期スペックかは不明です。

  • リアのトーンポットがなくそこにトグルスイッチがついている。
  • フロントのトーンポットがなぜかプッシュプルスイッチポットになっているが、スイッチ部分はどことも繋がっていない。
  • リアピックアップがセイモア・ダンカンSH-4 JB Black。
  • フロントのピックアップは不明だが、ゴールドのカバード。
  • ストラップピンがゴールドのロックピン対応のもの。
  • パーツは総じてゴールドパーツ。
  • 指板はおそらくローズウッド。
EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP フロントピックアップ
EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP リアピックアップ セイモアダンカン SH-4 JB
EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP 指板 ローズウッド
EDWARDS E-LP-95C 横山健 ESP ヘッド ペグ

このギターについて調べようと、ESPのサイトの生産完了品のリストとかも見たけど、それらしいものはありませんでした。

それでもネットで調べていたら、面白いことがわかりました。

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横山健モデルだけどシグネチャーではない?

オークション落札価格サイトで見つけた、このギターと同じスペックであろうギターの商品説明にはこのように書いてありました。

レアな旧ロゴ時代のエドワーズレスポール・カスタムモデルです。
トグルスイッチが無い珍しいモデルで、トーンポットのプッシュ・プルで切り替える様になっています。
正式な情報ではありませんが、これは横山健モデルとしてデザインされた物で、発売当時(90年代?)シグネチャーモデルの発売を否定的だったため、あえて名前を付けず発売されたものだそうです。

https://aucfree.com/items/s570496284

これ、マジ?

横山健好きの僕としては、このギターを見たとき、横山健が持つ「NAVIGATOR N-LP-320CTM(通称:Skate)」が真っ先に思い浮かびました。

「エドワーズだけど、”Skate”とヘッドのインレイ一緒じゃん!」

「トグルスイッチの場所の改造する手間が省けるし、穴の跡も残らないし最高!」

「リアのピックアップがJBなら、もう買いでしょ!」

そんなことを思ってポチりました。それなのに、”Skate”をモデルとしてデザインされているなんて。もはやシグネチャーモデルではないか!

ていうか、シグネイチャーモデルに否定的って。今じゃどんだけ発売しているかって話だよなー。

横山健シグネチャーモデルまとめ

ここでとりあえず、横山健のシグネイチャーモデルを押さえておきます。

といっても、Gretsch (グレッチ) の箱モノは除外します。あとWoodsticsも除外しとく。

NAVIGATOR N-LP-’97 HONEY KEN

NAVIGATOR N-LP-’97 HONEY KEN 横山健 ハイスタ

90年代後半からのHi-Standard(ハイスタ)のメインギター”Honey“をシグネチャーしたモデル。

元はNAVIGATOR(ナビゲーター)のN-LP-380LTD(今で言うN-LP-STD)を横山健風にカスタマイズしたもの。

  • ペグがSperzel(シュパーゼル)のロックペグ
  • フロントピックアップがSeymour DuncanのANTIQUITY
  • リアピックアップがSeymour DuncanのSH-4 JB
  • トグルスイッチがガムテープで固定

ちなみに「ナビゲーター」はESP内でESPと並ぶ最上級ブランドだが、ギブソンやフェンダーなどトラディッショナルなスタイルのギターに特化したラインナップ展開するブランドとして、ESPとは区分している。

ESP 助六 IGUANA

ESP 助六 IGUANA 横山健 ハイスタ

助六」は横山健が考えたオリジナルモデル。レスポールの良いところを残しつつも、ダブルカッタウェイ、羽子板のようなヘッドストック、横山健のこだわりパーツで固めたモデル。

その中でも、当機は4号機の”Iguana“をシグネチャーしたモデル。Ken Bandでもよく見られた、緑と黄色のグラデーション。

ESP 助六 Kellogg

ESP 助六 Kellogg 横山健 ハイスタ

助六の11号機”Kellogg“のシグネチャーモデル。

ド派手な虎柄で、”Iguana”と違ってパーツがブラックパーツ。

こんなに派手だと恥ずかしくなる。このシグネチャー、誰が欲しがるんでしょうか。

ESP

EDWARDS E-MA-’98 ALOHA KEN

EDWARDS E-MA-’98 ALOHA KEN 横山健 ハイスタ

ハイスタ時代のやつ。ナビゲーターの”Aloha“をエドワーズで再現。

EDWARDS(エドワーズ)」はESPの弟分というか廉価版ブランド。材をランクの低いもの使ったり、塗装やパーツが安価ものにして安く提供している。

「ALOHA KEN」もヘッドストックのシェイプや基本デザインは踏襲しつつ、安価な材・パーツで作ったギター。といっても、ピックアップはセイモア・ダンカンだし十分な気もする。

ペグがスパーゼルじゃないし、塗装もポリウレタンなのかな?そのへんでコストカットしてるのかな。

EDWARDS E-SR-Kenny King

EDWARDS E-SR-Kenny King 横山健 ハイスタ

助六の6号機”Kenny King“のシグネチャーモデルがエドワーズから販売。

こちらもセイモア・ダンカン搭載で、見た目の違い的にはシュパーゼルのロックペグくらいかな。

EDWARDS E-SR-Kellogg

EDWARDS E-SR-Kellogg 横山健 ハイスタ

ESPでも販売している”Kellogg“をお求めやすくエドワーズでも販売。

違いは、ロックペグと塗装と材といったところでしょうか。

それにしても、Ken Yokoyma好きでもほしいと思わないデザイン笑

GrassRoots G-SR-CHERRY KEN

GrassRoots G-SR-CHERRY KEN 横山健 ハイスタ

助六の3号機”Cherry“のシグネチャーモデルはグラスルーツのみで販売。

GRASSROOTS(グラスルーツ)」は、エドワーズのさらに弟分、超廉価版ブランドです。材もランクが低いとかではなく、違う材を使ったり、パーツも廉価パーツを使ったりしてます。

このチェリーもボディトップがベニアだったりします。ピックアップも横山健こだわりのセイモア・ダンカンではなく、ESPオリジナルの廉価なピックアップです。

GrassRoots G-SR-IGUANA

GrassRoots G-SR-IGUANA 横山健 ハイスタ

ESPからも売られている”Iguana“がさらに手に取りやすくグラスルーツでも販売されている。

チェリーとは色の違い以外の違いはないでしょう。

GrassRoots G-SR-Kenny King

GrassRoots G-SR-Kenny King 横山健 ハイスタ

Kenny King“はエドワーズとグラスルーツの両方で販売されている。

てか「助六」って屋号はエドワーズやグラスルーツでは使ってないんだね。使えないのか、こだわり的に使わないのかな?

実は横山健シグネチャーモデルは他にもあった?

ネットを漁ってると、「これ横山健意識してるんじゃね?」とか「たぶんこれシグネチャーじゃない?」といったギターを他にも見つけました。そいつらも紹介します。

EDWARDS E-LP-85SD

これって横山健の「ESP Custom Order Made Les Paul Type(通称:Blue)」を模してるんじゃないか?

ヘッドストックのシェイプは”Blue”とは明らかに違うけど、鮮やかなブルーのボディトップにボディバックはナチュラルカラー。

伝統的なサンバーストカラーが多いエドワーズのレスポールの中で、こんな鮮やかなブルーカラーは他にない。

さらにセイモア・ダンカンのSH-4 JB(リア)、SH-1(フロント)を搭載し、そしてそのゼブラなカラーリングも”Blue”を意識しているに違いない!!これはもはやシグネチャーモデルだろ!

Edwardsのロゴが新しいから僕が手に入れたレスカスよりは後に発売されたものだと推測できます。”Blue”の特徴である「ボリュート」はないみたいです。

もう生産完了品なので、なかなかお目にかかることはできないが、オークションとかなら見つかるかも。

EDWARDS E-LP-85CD

このカラーリングに見覚えがある人はかなりの横山健好きでしょう。

これは「ESP AJ-350LE AIR JAM 2000 LIMITED EDITION」と瓜二つではないか?

オレンジのカラーリング、ブラックパーツ、フロントはカバードのSH-1n、リアはSH-4 JB。

絶対に意識していないわけがない。てか塗料が余ったから作ったんかなと思うくらい。

ESPのものは2000年に限定30本が販売されたらしいが、ネットでもお目にかかったことはない。エドワーズでもこんなものが販売されていたとは。

てかAir Jam2000の記念として作られたギターの廉価版だから横山健のシグネチャーとは少し違うかもしれない。

EDWARDS E-LP-95C

そして僕が手に入れた「EDWARDS E-LP-95C」は”Skate”のシグネチャーだと思われます。

このギターは、ネットカタログにもないものなので、上記のギターよりももっともっと前に販売されたものなのか、ほんとに隠しで販売したものなのだろうか。

そうなれば、俄然”Skate”っぽく改造したくなる

横山健フリークの人は、ギター改造をよくしているのを見たことがあります。

“Honey”を模して、ハニーバーストのレスポールのペグをシュパーゼルに交換したり、トグルスイッチにガムテープををはったり、ステッカーを張ったり。ロッドカバーを外したり。

“Skate”であれば、黒のレスカスに黄色いダンカンJBを載せたり、グリーンのノブにしたり、ステッカーを貼ったり、シュパーゼルにしたり。

僕が改造したいのはこんな感じ。

  • 電装パーツを一新。トグルスイッチをやめて、プルプッシュのポットにしたい。
  • ポット、コンデンサーは横山健仕様、もしくはESP仕様にしたい。
  • ペグをシュパーゼルにしたい。
  • ステッカーは別に貼りたいくない。
  • グリーンのノブにしてみたい。
  • ヘッドロゴをnavigatorにしたい。
  • ジャックカバーのプラをやめたい。

とりあえず、元はトグルスイッチではなく、プッシュプルスイッチのポットでピックアップのセレクトをしていたみたいだからその状態に戻すこと、ついでに電装系が便りなさそうなので、もっといいものに変えたいです。

あとはSperzelのロックペグが安く手に入れば変えようかな、といったところ。

ほんと面白いギターを手にれて、今からワクワクが止まりません。

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