4つの言葉をうまく使うために

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理屈でわかっていてもなかなかうまくいかないのがパニック障害ですよね。ここでは前述した「4つの言葉」をうまく使うコツみたいなものを考えてみました。

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リラックスする。

とにかくリラックスをすること。できるだけリラックスすること。どんな状況でもリラックスを心がけること。
そうしなければ襲ってくる恐怖や不安、不快な症状をきちんと「直面」し「受け容れる」ことができなくなります。
また「浮かんで通る」こともできないでしょう。例え心と体が本当にリラックスできなくてもリラックスすること心がけるだけでも違ってきます。

アクションを起こす(仕事、軽作業をする。何かに挑戦する。)。

パニック障害はベッドで寝ていたからといって治るものではありません。むしろずっと横になっているといろいろなことを考えてしまい、逆に苦しくなることがあります。
パニック障害を治すには何かにアクションを起こすことが大事です。アクションを起こす時はじめて「4つの言葉」の威力が試されるのです。
仕事や軽作業をすることはとても良いことです。何かに興味を持ち、何かに挑戦をすることもとても良いことです。

注意してほしいことは、「自分の悩み、苦しみを紛らわすためにアクションを起こせ」と言っているわけではないということです。「仕事に没頭することで苦しみから逃れたい」という気持ちでは回復には向かいません。
4つの言葉を心構えとするならば、仕事や趣味に没頭することは悪いことではないということです。

自分のペースを守る。

アクションを起こしたり、「直面すること」「受け容れること」ができるようになったりしても、無理をしてはいけません。あくまでも自分のペースを守ることが大事です。
何度も言うように過敏な神経はすぐには元には戻らないのです。1つがうまくいったからと言ってすべてがうまくいくとは思わず、自分のペースで回復を目指すことです。
人からどう見られようとどう思われようと、自分のペースで、なんなら自分が思うよりもゆっくりとしたペースでいいと思います。「時が経つのにまかせる」のです。時に身を任せるのです。

諦めない。

回復を諦めないこと。どんなに長い間パニック障害を患っていても治らなくなることはありません。
神経が過敏になっているだけで他に悪いところがないのなら、あなたが「4つの言葉」を実践することを諦めなければ、少しずつでもパニック障害は良くなっていきます。手遅れはありませんので、回復を諦めないでください。

「4つの言葉」が実践できなくても諦めないこと。うまくいかなくても何度も実践すればできるようになっていきます。
何事も最初からうまくいくことはあまりありません。うまくできなかった自分を責めたり不憫に思ったりしないことです。
何度でもチャンスはあります。「4つの言葉」はテクニックですので習得するまでには時間がかかるかもしれませんが、訓練と経験でできるようになります。「4つの言葉」の習得を諦めないこと。

すべてのことに「直面」し、すべてのことを「受け容れ」て、すべてのことの上を「浮かんで通り」、すべてのことを「時が経つのにまかせる」こと。

↑これです。

目次

1. あなたのパニック障害の治し方、間違っていませんか?
2. 自律神経について
3. パニック障害のメカニズム
4. 4つの言葉
5. 常に付きまとう不快な症状
6. 不快な症状は過敏な神経のいたずら
7. パニック発作
8. 恐怖を識別する
9. 広場恐怖
10. 4つの言葉をうまく使うために

コメント

  1. まきねえ より:

    今日、このブログに出会えたことに、まず感謝します。

    とても・・とても丁寧に、心にひびく言葉がたくさんでした。

    私もパニック障害で、悩んでいます。新幹線に乗れない・狭いところにいくと・胸が

    苦しくなり、どうにもこうにもならなくなります。普段は、人からは明るくみえて

    おり、いろんな人の指導をしたり、私自身は(あかり・ランプシェード作家です)

    なのに・・・・心の病であること。薬に頼っていること。それ自身にも不安を

    もつこと。(薬ずけです、偏頭痛もあります)

     しかし、4つの言葉を実践してみようと、心から思わせていただきました。

      ありがとうございました。

  2. シロクマ より:

    涙がとまりせんでした。

    小学生のころ ふと
    ひとりで不安を感じそれは怖くて
    それからの長いことパニックに
    怯えて生きています。

    30歳くらいの時
    職場の上司のモラルハラスメントにあい
    今まで大丈夫だった映画館で、不意打ちのようにパニックがおきて
    初めて病院にいきました。

    くすりを飲みたくないと思いながら
    8年間
    途中勝手に自分でやめようとしては
    また駄目でもとに戻る を繰り返してました。 

    2ヵ月くらい前から
    行くと5分以内の機械的な診察にも意味を感じず
    SSRIという診断でもらっていた薬もやめたくて
    勝手に自力にもどり
    先月から仕事のない土日と
    通勤の電車で パニックになっては
    怯えていました。

    さっき
    えむ氏さんの文章をみつけました。

    薬は治してるんじゃないことを
    薬をやめたあとに起こる発作で
    最近気づいた私には
    とても助けられる方法が記してありました

    人とのコミュニケーションで
    かなり過敏になっていて
    それでまたストレスが増えて
    悪循環になっていることにも
    最近気付き始めていたので、
    4つのことばと
    ①か②かの見分けについて
    これから 諦めずに続けていこうと思います。

    何十年ものことで
    もうだめなのかもしれないと
    思い始めてもいたので

    諦めないでください
    ということばに
    声を出して泣いてしまいました。

    みんなの目にとまる場所に
    えむ氏さんが言葉を載せられていたことに
    感謝します。

    ありがとうございます

    これから
    諦めずに

    諦めずにがんばります。

  3. くろ より:

    20年前に初めてパニック発作を経験し、良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。

    2年前から症状が悪化し、仕事が原因と思い込み退職しましたが、良くなるどころか状況は悪化。今は、安定剤と抗うつ薬を飲みながら生活をしています。

    私は、このままどうなってしまうのだろうか・・という思いが常に付きまとっていました。もう治らないのだろうと、諦めながらも治りたいと思う自分がいて、焦りと不安の毎日でした。

    エム氏さんのブログを読み、自分自身を知り、コントロールをするということを知り、諦めなくてもいいんだと感じた瞬間に、シロクマさん同様に涙が溢れてきました。

    自分に負けないように、少しずつでも改善できれば・・と思います。

    本当にありがとうございました。

  4. 桃李 より:

    こんばんは。次々と浮かんでくる不安で寝付けず、自分の症状を緩和したいと思いネットで調べていたところ、このブログに出会いました。

    1年前に交通事故に遭って入院して以来、身体には怪我もなく病気にもなっていないのに体調不良が続き、もしかしたら……という悪い予感に苛まれて日々を過ごしていました。(杞憂なんでしょうけども)

    心療内科にも一時期通っていて、もう大丈夫かと思った矢先、出先でパニックになってしまって、もうそれ以来また不安がぶり返してきて……

    このブログに書いてあった4つの言葉。
    とても心に響きました。
    次、もしも不安になったしても、この4つの言葉で乗り切ることができるよう、前向きに考えていきたいと思います。
    心の支えになりました、ありがとうございます。

  5. みながわ より:

    この人に出会えてよかった^_^つい先週救急車で病院へ行き、結果体には問題なく、神経科へ。最初の薬は合わず常に手汗足汗で不安の真っ只中にいました。ネットでは薬の副作用をしらべたり、低血糖ではないかといらぬ心配や不安ばかりで、案の定家族の大きな声だけで倒れる始末でした。ネットで模索した僧侶、マザーテレサ、ダライ・ラマや医者の言葉などほんの杖にしかならなかった。しかしあなたの文章は僕にとっては世界でいちばんの味方でそしていちばん大きな力になりました。
    個人的に最後に見つけた趣味の欄にギターを見てまたほっとしました。本当にありがとう、必要なみんなに必ずこのブログがとどきますように。

  6. なぁ より:

    私は13年パニックに悩まされてます。車の運転をしていて過呼吸になり、痺れが始まり死ぬ。と、初めて思いました。本当に怖かったです。それから、車が二年間運転できませんでした。息子がまだ、幼稚園と一才の2人で、2人を置いて死ねない。と、思いました。最初は何の病気かと思い。色々な病院に行きました。たどり着いのが心療内科です。薬を飲み初めてしばらくしたら、運転できるようになりました。でも、今も薬を飲んでます。たまに運転してるときに動悸がしてきて、ふらつきも始まり必死に運転して「早く帰らなきゃ」と、大変になるときがあります。薬をやめたい…でも、怖い…4つの言葉を頭に入れて明日から行動したい。でも、薬はやめられるのでしょうか?

  7. カンナ より:

    私もパニック障害になり15年になりますがなおりまそん。会社に行こうと。して突然パニックになり
    誰にも言えないまま満喫に行ってしまいます。
    今もあたまがクラクラしたり動悸痺れ来ています。
    明日は行けるかな、、、

  8. めぐ より:

    16年波はあれど、パニックの発作に苦しめられてきました。
    また数ヶ月前からひどくて、漢方を探したり、光を探してるうちにここのブログにたどり着きました。
    昨日から苦しくなりそうになったら
    4つの言葉を思い出してます。
    すこしずつ落ち着いていく心
    そして私はわかっている。
    スマホのブックマークとスクショに残し、怖くなってもすぐ開けるようにしてあります。
    ありがとうございました

  9. ちゃむ より:

    えむさん、お久しぶりです。
    8月初めにコメントさせて頂きましたちゃむです。
    少々長くなりますが、ぜひ聞いて頂きたいので。
    先に申し上げておきますと、多分私は「パニック障害」ではないです。
    「吐き気」と「嘔吐」が異常に怖い「嘔吐恐怖症」で、「子供の頃から」ずっと出かけられない不登校児でして、20歳を過ぎてから思い切って心療内科に行き何年間も受診してるのです。

    でも、治し方はきっと同じはずなので、コメさせて下さい。

    実はあのコメントをする前に夏風邪引いてて、コメ後の15日には熱中症で怖いはずの吐き気、しかも嘔吐付き(エコー検査で血液検査異常なし、点滴だけして帰されたんで多分パニック?)、でも意外とあっさり治りました。
    そして運命の31日…この前ですね。
    今まで何年も全く平気だった、しかも家からすぐの心療内科の真ん前で吐き気、えづき、大量の発汗、顔面蒼白、ふらつき、が組み合わさった人生初の大パニック発作を起こしたんです(汗)
    なんなら、パニック発作自体が初と言っても過言ではないです。

    もう怖くて、理解者の優しい母に介抱されながら泣きながら診察室。
    そしたら先生が笑いかけて下さりながら、「ありゃ、どうしたかな?まあ今年も今日も暑かったし熱中症もあったし風邪だったしねえ、不可抗力だね。はいはい、ちゃんと症状に合ったお薬出すね。」薬剤師さんには「初めてでびっくりしちゃったかな??大丈夫?お家目の前だけどちょっと休んで行く??」なんて言われました…が、怖さが勝ってはいましたが同時に物凄くほっとしたんです…あ、私だけが先生たちに情けない姿見せてるわけじゃないんだ。って。
    たまたま今日は私だけだったけど、きっと他の方もこうなってるんだ…って。
    しかも薬剤師さんなんて笑顔でイオンウォーターを無料でくれたのです。
    物凄くびっくりして(汗)

    で、やはりふらつきながら帰れましたが、「症状」に「合った」はずのお薬が、全くとまでは言いませんがほとんど効かず、次の日には貧血が疑われていたので内科に行こうとしたらもう玄関まで行っただけであ、ダメダメ!!ってなって、せっかく良くなってたのにまた出かけられなくなっちゃう…死にたい…ごめんね…と母に向かって言いながらただ泣くだけで結局行けず、自分に絶望したんです。
    母には何言ってんの!!こんなので何死にたいの、死にたいなんて言わないでちょうだい!!って怒られました(当たり前ですね)
    で、お薬飲みまくり、でも効かないし食べられないし下痢はするし眠れないしで全く治る気配がなく、どうしたらいいんだろう??また救急かよ!って思ったし、母にも言われました(今ではこれも当たり前です)

    でも「猛烈な吐き気」はあるのに一番怖いはずの「嘔吐」が全く起きないんです。
    ん…??って気付いた。

    そこで、えむさんのブログを思い出したんです!
    「あ、もしやこう言う時に『4つの言葉…』って。
    ずっとえむさんのブログに勇気付けられてはいましたが『4つの言葉』の使いどころがやっと分かり、もう仕方ない、と考えたら、なんか嘘のように治ってきたんです(汗)
    例えるなら、『嵐のように過ぎていく』感じでして(汗)

    いきなりお腹空くし、食べられた瞬間に来そうだった生理きちゃうし、いきなり食べられたし、いきなり趣味に生きよう!とか思えてゲームまで出来てしまって…お薬なんて要らないのでは?ってぐらい治り方も正に『激症』で、余りにも一気に治るんでびっくりしちゃって心も身体も着いていかず、治り過ぎて不安に。

    ただ、治り過ぎた辺りから『再発』が不安に…で、ここでも『4つの言葉』ですよね?ヽ(・∀・)ノ
    眠れても一時間位でほとんど寝てないのが不安でした。
    でも、いつか熟睡出来る。
    なんか頑張って寝ようとして怪しい時は本当に辛くて、発狂しそうなんですが出来ない感じが出て来ては消えてる。
    多分、少しは寝ているんです。

    泣きたいときは泣けばいいし、寝られてようがなかろうが、食べたきゃ食べればいいし、我慢しなきゃいけない時は我慢して、絶対その時やらなきゃならない事は気分最悪だってやらなきゃいけないんですね。

    人間なんて、何のために生きているのか?

    私は、『自分を愛しながら生きて最後には寿命で死ぬため』『大好きな趣味を楽しむため』『ずっと理解者の母に恩返しするため』です。

    病気や眠り、嘔吐の心配、発狂しそうな感じのために生きているわけではない。

    なのにこんな病気には何故なるのか?

    それは『生きていて死ぬから』ですね。

    『人生に無駄な経験なんてない』んですね。

    心構えを会得した昨日の朝、私は全く寝られてないので食べたはずの前日より食欲がなく朝食食べられませんでしたが、寝不足と栄養不足でふらつきながらも頑張って内科に行くため不安ですが人間として歯を磨きました。
    何故なら他人様に会うからです。
    そしてやっぱり発狂しないし嘔吐しませんでした。

    更にもしかしたら貧血かもしれないからお薬必要かもだから、絶対内科には行かなきゃいけない。
    だから理解者の母に車椅子を借りてきてもらって頑張りました。

    そしてやっぱり貧血でお薬必要でしたよ。

    その後、ほぼ三日間食べていなかったし生理が進んだので、行くときより気分が食べ物いりませんでした。
    でも、内科の先生方になんか食べてね、吐いたって眠れなくたって死なないけど、食べないと死ぬからね!って言われたし貧血のお薬飲まなきゃいけないから、頑張ってプリン少し食べました。

    物凄く怖くて気持ち悪かったけど、やっぱりプリンも薬も吐きませんでした。

    その後、胃腸が動きました。

    怖かったですが、身体が喜んでると思ったら同時に嬉しくもありました。

    夕飯食べました…ちょっとだけうどんを。
    どうしても怖いし気持ち悪いけど、空腹過ぎと生理で気分悪いだけ。

    やっぱり吐きませんでした。

    必要もないのに食べたり、本当に具合悪い時に勝手に吐くんです、人間は。
    熱中症の脱水時がそうでしたから。
    今は体力的に心配だし生理でお風呂に入ってないから臭いだろうけど、そのうち入れそうになったら入ればいい。

    自分のペースで。

    流石にちょっと寝たいからデパスの力借りちゃおうかな…前は過敏過ぎて効かなかっただけで、頑張って食べたし今の考え方ならきっと効く。

    寝られましたし、起きたらまた生理が進みましたよ。

    今日も朝にチーズを少し食べました、お薬もちゃんと飲みました。
    寝られて身体中痛いし怠いし食べる気しないけど、それは食べたし寝られたからでお腹は空いてるからです。

    やっぱり吐きませんでした。
    そしたらずっと止まっていた排便が下痢から単なる軟便で進みました。

    どうしても心配?なら、ほら、目の前にお薬あるじゃないか。
    『自分の症状に合った薬』ってものが。
    ちょっと心配なので吐き気止め飲みました。

    そしたら安心だし、たまには頼る。
    今はリハビリ中だし、止められそうになったら飲まなきゃいいんです。
    人間それでいいんです。

    食べたり動いたりしたら怠さも軽くなり、元気になって来たのでスマホ弄る気持ちになれたので、こうして素直にえむさんのところに来ました。

    絶対大正解です(^-^)

    なんか、悟り??に近い考え方が出来ちゃってます。

    それでも私、これからもえむさんのブログにはお世話になりたいと思います。

    たまには失敗するだろうから、ちょっと落ち込んでしまった時に『4つの言葉』を思い出すために。

    元気になるため、生きるために(*^^*)

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