次に広場恐怖についてですが、ここまで読んでいただいた方なら、自ずと広場恐怖との付き合い方、克服の仕方がわかってくると思います。
私たちは電車に乗ることを嫌います。高速道路に乗ることを嫌います。エレベーターに乗ることが苦手です。飛行機に乗ることが苦手です。渋滞に恐怖します。遠出することに恐怖します。スーパーに入ると緊張します。人ごみに入ると不安になります。列に並ぶとそわそわします。赤信号にストレスを感じます。会議室に入ると頭がクラクラします。美容院に行くと心臓がドキドキします。歯医者に行くと冷や汗タラタラになります。映画館に行くと体がガチガチになります…。
広場恐怖も同じ
これらが起きるのは自律神経系のバランスが悪いこと、交感神経が優位な状態になっていること、つまり神経が過敏状態になっていることによって起きるのはもうおわかりいただけましたか?
そして私たちは神経過敏状態真っただ中なのでこれらの症状、感情が起きても仕方ありません。
だからと言ってこれらの症状、感情に恐れるのではなく、かつ症状、感情から逃げることもせず、症状、感情の存在を認めながらも症状、感情の起きるままに、症状、感情の好きなようにさせておくことが大事です。
つまり症状、感情にちゃんと「直面」し、症状、感情をそのまま「受け容れ」て、かつ症状、感情の上を「浮かんで通り」ながら日常生活を送ること、そしてその生活を続ける、つまり「時が経つのにまかせ」ておけば、いずれ神経過敏状態から脱することができ、これらの症状、感情が起きることも少なくなり、そうすればより自律神経のバランスはうまく取れるようになってくるという良い循環が起きてくる、そうすればいずれは広場恐怖も気にならないようになってくるでしょう。
目次
1. あなたのパニック障害の治し方、間違っていませんか?
2. 自律神経について
3. パニック障害のメカニズム
4. 4つの言葉
5. 常に付きまとう不快な症状
6. 不快な症状は過敏な神経のいたずら
7. パニック発作
8. 恐怖を識別する
9. 広場恐怖
10. 4つの言葉をうまく使うために
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