過去のアンケート回答まとめ
それではいってみましょー!
tarouさん(女性)
パニック障害になったのはいつごろ?暦は何年?原因は?
多分パニック障害という言葉や概念が認識されたのはここ十数年の事かと思う。最初の発作は9才。死ぬことを実感して怖くなって心臓バクバクという感じ。その時は医者に行かず。
病気のひとの本を読んで震えと呼吸の乱れと頻脈が出たのが10才でその時発作性心臓頻脈症と医師に言われた。
その後神経症(心臓、不安、強拍)という診断になったのでパニック障害の症状は強迫神経症は少し違うけれど不安神経症などの一つの症状ととらえている。もう40年以上の付き合い。
どんな症状がどんなときにでる?
パニック発作自体はかなり減った。今パニック障害で悩み苦しんでいる方々に伝えたいのは、治ります、良くなりますということ。
震え、眩暈、地面に身体がめり込む感じ、地震が起こっている感じ、頻脈(多いときは180越え)、ツバが飲み込めない、物が食べられないなどなどが起こる。
酷かった時は、発作の引き金は、電車のベル(音楽ではなく、ベル)、大きな音、電車などの乗り物、広い所に出た時、階段を登らなければいけない状況に陥った時、家で一人にされるということなどで発作が起こった。
パニック障害になってから今まで何してた?
仕事もし、結婚もし、知らない人から見れば「普通に」生活をしていた。とはいえ、普通に出来ないことも多々あった。
治すために何した?
ヨガ、森田療法の本(これはきっちり読んでみました)、投薬。何かに集中したり、好きなことをしている時には滅多に起こらないのが不思議。
治すためには何をすればいい?
実はもしかしたら発作の頻度が減るようになったのはこれがきっかけになったのではというのが2つあった。
一つは雑巾がけである。一心に床を磨く。それをとにかく毎日続けること。これをやってみて数か月で何故かキツイ発作が起こりにくくなった。
もう一つは諦めるということ。今はこんなに苦しいけれど、大丈夫だと自分に言い聞かせる。
治すためにはどんな考え方が必要?
重なるが、諦めが必要かと思う。考え方と言えるかは分からないが、柳に風と受け流せたら楽になれるはず。勿論それが出来ないから苦しいのだけれど。
頭が真っ白になる何かをする。例えば無心で歩くとか。勿論、歩いていておかしくなったらどうしようという気持ちが心をよぎらないわけではないけれど、歩いた後の爽快感はたまらない。
まだ携帯電話などが無い時代からパニックになっていたので、動けなくなって4時間くらいじっとしていたりもした。立っていても座っていても苦しいなど、通学や通勤はキツイものだった。
今でも治ってない理由は?
究極いつかは死ぬというそのことをより考える年齢になり、それが実感となるときには発作が起こる。高所恐怖症なので観覧車などの乗り物で発作が起こったりする。怖い物はコワイ、という感じなのだろうと思う。
最近ではロープウェイに乗ることがあって乗るのを回避しようと必死に抵抗したが、結局、乗せられてから眼をつぶって音楽を聴いて人の手を(家族)握りながらしゃべり続けて何とかなった。
ちなみにどんな性格?パニック障害と性格って関係あると思う?
正確には分からない。以前、医師が、特に日本では優れた精神科医が育ちにくく、また今でもいないのではないかと言っていたので、専門医にかかったことはない。
余り情報を取り入れないようにしている部分はある。
性格は、我慢強い所もあるし、いい加減な所もあるし、どうなのだろうか。
パニック障害を患っている人にメッセージ
内容は重なるが、しなやかな木が強い風を受けてしなるように、発作に対して抵抗せず、身を任せることも一つの方法だと思う。
戦争で生きるか死ぬかという状況にいるひとには発作は起こらないという話もある。
何か自分でこうすればこうなる、というものを見つけると良いかも知れない。
発作が起きた状況を考えてしまいがちだが、それでも今、生きている、と考えてみたらどうだろうか。
それから誰か、どういう立場でもよいので、大事なひとを見つけるのもいいと思う。
大事な人間の危機などにはちゃんと対応出来ていたので。
アンケートを読んで
tarouさん、アンケートに答えていただき、ありがとうございます。
パニック障害と40年以上も付き合った方の数々の金言は、勇気づけられるものばかりです。
僕もパニック障害と15年くらい付き合っていますが、パニック障害って治ると思うんです。「この病気、一生治らないんじゃないか?」と思ってしまう状態に陥ることもありました。
でも、何かきっかけというか心の持ちようというか、誤った対処をせず正確な手順を追えば逆に簡単に治ってしまうのではないかと思っています。と言っても、そこに至るのが難しいと言うか、手順を誤らせる病気だからこそ治るのが難しいとされているとも言えますが。
tarouさんが治るために行った2つのこと、無心と諦めってすごい大事ですよね。パニック障害の人たちは森田療法でいう「とらわれ」の状態にありますが、予期不安や広場恐怖が起こるとどうしても「はからい」をしてしまう。「はからい」を止め、「あるがまま」の境地でいられるようになるには、無心と諦めって大事だと思います。
森田療法の本を久しぶりに読み直してみます。
まとめ
アンケート回答者を引き続き募集してます。
アンケートの形をとらなくても、寄稿でもOKです。
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