両親が旅行に行った

昨日から両親が旅行に行きました。

僕はパニック障害になってから両親に依存的になって、両親は(パニック障害に詳しいわけではないが)僕をとりあえず受け容れてくれるわけで、なので自分の中に不安が起きるとすぐ家に帰りたい、つまり両親のいる安心できる家に帰りたいという気持ちになっていました。

そんな僕が一番恐れていたのが両親が家からいなくなること、つまりは旅行で、何日も家を空けるとなると、僕の緊張はピークのまま何日も過ごさないといけなくなり、自分に付加もストレスも刺激も与えるのが怖くて家に閉じこもって両親の帰る日を指を折って数えていました。こんな両親に依存していてはいけないと思いつつも一人では何もできなくて悔しい思いをしていました。

それでもある時、両親がオーストラリアかどこかに長期の旅行に行ってしまって、僕は玄関から両親が出て行った途端に不安になり過呼吸になりパニック発作になり慌てて薬を飲んだことがありました。「この数日間は自分でどうにかしないといけない、自分の力でリラックスして気持ちを落ち着けなければならない。」と自分に言い聞かせました。それでもなかなか不安はおさえられなくて、もう限界というか「もうどうにでもなっちゃえ」くらいの気持ちになりました。「もうこれで自分がおかしくなっても死んじゃってもいいや」「どうせ両親に助けを求めても海外だし。」と半ば「諦め」みたいな気持ちになりました。そうやって諦めてみるととても気持ちは楽になり、不快な症状も不安も以前よりも気にならなくなりました。

その時から、少し自分(の症状や感情)を一歩引いて見られるようになりました。いろいろと勉強してわかっていたのですが、自分自身がいたずらに自分の感情を刺激していることを身を持って知り、回復への兆しとなりました。

今では両親が旅行に行ってもへっちゃらというか何も気にならなくなりました。この体験は森田療法でいう「恐怖突入」だと思います。まぁ僕が意図して「恐怖突入」したわけではなく、強制的に「恐怖突入」の状態になってしまったのですが、森田療法に限らず、パニック障害を患う方は、苦手なと場所や状況がたくさんあるとは思いますが、やはり怖いと思うことには逆にどんどん飛び込んでいかないと回復はないのだなと改めて思います。

そんな僕もなかなか苦手なところには行けません。怖いところ(電車など)に挑戦しないと治らないということは重々理解しているのですが、やはり怖い。。。自分に甘いんですよね。皆さんを見習って僕も挑戦しないとな。

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました