自律訓練法の実際―心身の健康のために

おすすめの本。『自律訓練法の実際―心身の健康のために』。

この本は最近読まさせていただきました。「心の病気を治す 自分でできる「心理療法」―症状を根本から改善する西尾式心理療法のすべて」の記事でふれていますが、『心の病気を治す 自分でできる「心理療法」―症状を根本から改善する西尾式心理療法のすべて』という書籍で、僕は自律訓練法は一通りマスターしたつもりでいました。筋肉が弛み緊張が確かに取れていましたから。そしてあの記事では、西尾式は自己暗示などもあるので西尾式心理療法のほうがすごい!的な書き方をしていましたが、実際の自律訓練法はとても奥が深いものであり、マスターするには、努力と継続がなければできないものと知りました。

たしかに自律訓練法の売り?といえば手軽に簡単にできるリラックス法という感じで、世間でもだいぶ認識され大勢の人が自律訓練法を生活に取り入れていることでしょう。しかし、それは自律訓練法の標準練習(背景公式と6つの公式からなるもの)のことを言ってるのであり、自律訓練法には黙想練習や特殊練習など、まだまだ皆さんの(僕も)知らない応用がこれでもかとあります。標準練習でも十分に効果があると思いますが、自律訓練法に興味を持ったなら、もう少し足を踏み入れてみるのもいいかと思います。

そしてこの本の著者は、日本の自律訓練法の第一人者であり、多数の自律訓練法の書籍を書かれています。僕は他の書籍を読んだことがありませんので、実際にどの書籍が一番いいかはわかりませんが、僕の読んだこの本はまさに自律訓練法の基本書でありながら、自律訓練法をかじった僕なんかも飽きさせない内容になっていると思います。とてもわかりやすく理解しやすく、自律訓練法が身につくように書かれています。僕のブログでも、この本を引用し、自律訓練法を紹介させてもらっていますが、実はもっともっとわかりやすく書いてあって、例えば、なかなか受動的注意集中ができな人のための補助手段としてイメージを使うやり方だったり、重感や温感などの出方の理想やイメージ、うまくいかない人のためのアドバイスなどがあります。

そのほかにも、自律訓練法の概要や自律訓練法の練習経過をたどったり、自律訓練法を使った治療、応用となる黙想練習や特殊練習、そして自律訓練法に関連のある催眠や自己暗示、坐禅などの解説など、けっこうもりだくさんの内容になっています。

ということで、ぜひご一読してみてください。

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